メンバー紹介
“やってみたい!!”を幅広く実現してくれる学園
「大学教務課は互いを尊重し合える職場です」
キャリア
- 2021年
- 学校法人九州文化学園 入職
長崎国際大学 配属
教務課 - 現在に至る
プロフィール
- 佐世保市出身 20代
- 鹿児島大学卒業
- 取得資格・免許
中学校教諭(英語・音楽)/高等学校教諭(英語・音楽) - マスト・アイテム
タンブラー
※所属・年齢等は取材時点のものです。
入職のきっかけや、選択の決め手となったことは何ですか?
「地元であること」と「教育に携わることができること」です。
私の地元は佐世保です。学生時代を過ごした鹿児島も魅力的な街でしたが、家族が佐世保に居ますし、生まれ育った故郷の教育に携わることは私の夢でした。この私の夢のすべてを叶えてくれる職場はここしかないと思い入職しました。異動が佐世保市内のみであることは、今後の人生設計において大変魅力的だと感じました。
本学園の求人情報は、どのようにして知りましたか?
通っていた大学からメールで届く求人情報をいつも確認していて、その中の一つに本学園の求人を見つけました。もともと地元の企業を受けてみようという思いがあったので応募しました。
就職活動時の他の選択肢は?
教育学部に所属していたので、先生になろうと思っていました。そのために中学校・高校の英語と音楽の教員免許を取得しました。ですが、教育実習で先生の忙しさを知り、先生という立場で教育に携わるのも魅力的だけど、先生と生徒を支えられる仕事に就きたいと思うようにもなりました。
事務職員であれば、どちらにも関わりながら学校を支えることができるのかな、と考えて学校事務の求人を探していました。
これまでの職務と、現在の仕事について教えてください。
学校法人九州文化学園に入職し、長崎国際大学に配属されて2年半「教務課」という部署で仕事をしています。長崎国際大学は3学部4学科なので、学科ごとの担当者を決めて、学科の事務作業を行っているほか、新入生の履修や授業に関するサポート、成績管理、試験等、主に教育に関する仕事を行っています。
学科の事務作業ということですが、どのような仕事でしょうか?
現在は国際観光学科を担当させてもらっています。毎月ある学科会議に向けて、先生方と打ち合わせをして、教務課が出す資料作成をします。また、学科にいくつかある委員会の資料も頼まれた際には作成しています。
新入生の履修や授業に関するサポートとは
一番多いのは学生の「科目履修登録」のサポートですね。窓口に相談に来た学生や、先生からの質問にも対応します。国際観光学科は色々な資格が取れるのが魅力なのですが、その分、履修登録は他の学科に比べて複雑です。
希望する資格を取るための要件や受験要件を満たすために、どの科目を履修すると良いのか、各学年によって履修できる科目が異なることもあって、気を付けないと資格を取り損ねることになるので、よくよく確認したうえでアドバイスをしています。
成績管理や試験に関する仕事とは?
これは私だけではなく、教務課全員で取り組む業務になります。年2回の試験に向けて、試験問題作成の依頼をしたり、試験時間割を組んだりする事前の準備や、試験後に成績が遺漏なく提出されているかの確認などを行います。非常勤の先生などから成績の付け方について質問があれば説明もします。
その他、教務課という部署の仕事について教えてください
教務課としての業務には、窓口業務がありますね。学生が問い合わせに来るので、その対応になります。今の時期(9月後半)だと、成績の見方を聞いてきたり、取りたい授業の内容などを尋ねたりされます。実習に行く学生からは、実習期間中の相談などを受けることもあります。
また、非常勤の先生方への対応があります。専任の先生とは異なり、毎年、依頼文を出してお願いをする必要があります。また、遠方から来ていただいている先生もいらっしゃるので、その交通手配も行っています。はじめて本学で教える先生もいるので、本学での授業の進め方や成績の付け方、教室の機器類の使用方法の説明も必要ですし、学期が始まれば、授業や試験時のプリント印刷など授業教材の準備も行います。
その他、卒業生から資格に関する証明書等の問い合わせがあれば、確認をして、該当する証明書を発行する業務もあります。
仕事のやりがいと印象に残っていること
教務課は、学生と関わることが多いのですが、先生方とも関わることが多い部署です。
大学の教育がどのようにして行われているのかを事務職員の立場から知ることができ、携わることができるのは、大変貴重で魅力的です。
例えば、大学の授業は、幼稚園、小・中学校、高校とは違い、大人数で行われます。授業を滞りなく進めるために、教室のモニターの動作確認やエアコンの状態に気を配ることなど、学生と教員のどちらともが気持ちの良い環境にするための工夫を考える必要があり、さまざまな面から大学の教育に携わることができるのは大変貴重で面白いと感じます。
学生との関りで、面白いこと、やりがいを感じたことは?
入学したばかりの留学生のなかには、まだ日本語がそこまで高いレベルではない方もいます。そのような方には、最初は分かりやすい日本語で「大学でどのように勉強していけばよいか」ということを伝えます。4年生になると日本語をうまく話せる先輩もいるので、そうした先輩を刺激にしながら頑張ってくれると良いなという思いがあります。
この4月に入学してきた、ある留学生は、日本語力とコロナ禍の影響で入国できない状態が長引いた事情があり、手厚すぎるかなとも思ったのですが、必要な履修計画を学校側で行うなどのサポートをしました。後期になると、今度はこの学生の方から履修したい科目をたくさん希望してくれました。この半年間で大学の仕組みをしっかりと学んだこと、また私たちが説明したことが伝わったことがわかって、嬉しく思いました。
先生方との関りで、面白いこと、やりがいを感じたことは?
社会人になっても、会議の議事録などで先生方から添削をしてもらうことでしょうか。一般の企業でも、仕事として教えていただくことはあると思いますが、専門家である大学の先生に、自分の作った書類を見てもらう、というのは貴重な機会だと思います。失敗して落ち込むこともありますが、次につながる指導をいただくので良い経験をさせてもらっていると思います。
また、国際観光学科は、専門分野の関係上、美味しいお店や楽しい場所、観光スポットなどに詳しい先生が多いので、そうした情報を教えていただけるのは役得かもしれませんね(笑)。ある先生には、上五島の魅力について教えていただき、実際に行ってみたのですが、海は見たことがないくらい綺麗でしたし、佐世保から行けるところにあるんだなと感動しました。教えていただいて感謝しています。
これまでの仕事で印象に残っている出来事、エピソードは?
卒業生が旅立っていく姿は何度見ても喜ばしく感動します。
直接教育に携わる機会はほとんどありませんが、卒業生の堂々と晴れ晴れとした顔を見たとき、学生をサポートすることができる仕事に就くことができ、よかったなと改めて感じます。また、学生の「卒業判定」は教務課で行いますので、卒業式の時に先生から名前を呼ばれて立ちあがる卒業生の姿は、4年間頑張った達成感の返事なのだな、と思って感慨深く見ていました。
みんなで協力してやった仕事として印象に残っていることはありますか?
教務課は担当や業務が決まっていることもあり、入試募集などと違って、全員で企画して仕事をするという機会は少ないかもしれません。でも、何か迷っているときや困っているときには相談をして答えを出すようにしているし、いつも助けていただいています。
この1年で、一番難易度が高かったと思う仕事はなんでしょう。
今年は必ずしも日本語力が高いわけではない留学生が増えるなかで、そうした学生が学ぶためには、どのようなカリキュラムにすべきかを教務委員長や、日本語の先生と一緒に考えて、通常とは違う配慮をしたり、先生・学生の双方が学びやすい環境を整えたりすることは、大変でしたが、やりがいもありましたね。
困ったことや、失敗したこと、苦労したこと
失敗したときに大切なことは、失敗やミスを認め、誰かに相談することだと思っています。一緒に働いている方々は、何年も現場を経験されているプロの方々です。自分だけで判断せずに、誰かに報告、相談することで解決できたことがいくつもありました。
一度失敗したことは二度と失敗しないと誓い業務に取り組んでいます。
仕事をしていて一瞬ドキッとしたことはありますか?
学生に案内する「文面の記載漏れ」がありました。その時は、課長や先輩にすぐに報告して解決策を相談し、自分で再度、電子掲示板上で提示をし、リマインダーをかけるなど、きちんと学生に訂正をかけることで対応することができました。
グラフで見る私の仕事
【仕事に必要だと思うスキル・知識・態度等】
【自分の仕事の分掌割合】
グラフ1補足
- 聞く力
- 仕事をする上で、指示を聞くことは大事。相手の伝えたいことを聞く、意見を聞くなど、まず聞くことが始まる。人の意見を聞くことが大切だということは、幼いころから言われてきたこと。
- 計画力
- 1年目ではなかなかできなかったが、先を読んで、先生から求められること、必要となる資料など、分かっていることをあらかじめ取り組んでおくことで、急遽対応が必要な仕事が入った場合も、臨機応変に対応できたり、時間を作ったりすることができる。教務課は臨機応変に対応しないといけないことが多い。時間に余裕があるときは、先の分かっていることについて計画的に取り組む必要がある。
- 理解力
- 聞く力にも関係あるが、その人の意見を聞いて、何がしたいのか、どういうことを求めているかを把握するには理解力が必要。何をしたいのか、どのようにできればこの人のためになるのかなど、理解・想像しながら進めていくと、より円滑に仕事ができる。
- 協調性
- 対人の仕事をしており、周りと相談しながら仕事を進める上で必要。色々な国籍の学生や、社会人として仕事の経験のある学生もいるため、お互いの文化を尊重することで、もっと質の高いサポートができる。
- 想像力
- 人が伝えたいことを想像することや、こういうことをすると、こういう問題が生じるのではないかという想像力、逆に良い影響があるのではという想像力が必要。
グラフ2補足
- 教員・学生対応
- 教員と学生の対応の割合は時期にもよるが、学生対応は教務課全員で対応するので、個人的には先生への対応が多いかもしれない。
- 委員会・打合せ等
- 担当しているのは国際観光学科のキャリア委員会、研修委員会、教職課程委員会。また会議には参加しないが、資料としては国際観光学科会議や教務委員会も作成。
頼れる仲間、お世話になった人
同じ部署の皆さんです。
教務課の皆さんは、どんな時も、仕事に対して前向きに、積極的に取り組める環境を作ってくださる素敵な方々です。「互いを尊重し合う空気感」が、仕事の取り組みやすさに繋がり、相談しやすい雰囲気のおかげで、私も積極的に業務と向き合うことができています。
よく仕事のやり方を教えてもらった方は?
私の前に国際観光学科を担当されていた課長補佐は、過去どのような事例があったかなど一番ご存じなので、相談することが多かったですね。私は頼まれたことをやっている感じですが、課長補佐は先を見て仕事をしています。先生からお願いされるだろうな、と予測して先に資料を作成するなど、こうやって仕事を進めると良いのだなと参考になります。
また、課長は優しく、相談したことを判断、解決していただける頼れる上司ですね。
互いを尊重し合える空気感とは?
何か相談ごとをしたとき、例えば自分のアイデアを伝えたり、こうした方がいいんじゃないかということを言いやすい雰囲気です。私は入職して2年半と一番経験が少ないのですが、そんな立場からでも、意見を言うと、それもいいよねと尊重してもらえるのが、教務課の皆さんです。
これからチャレンジしたいこと、興味のある部門・部署
私立だからこその教育は、大学に関わらず大変興味を持っています。幼稚園、小中高がどのような教育を行っているのか興味があるので、今後携われることができたらと思っています。
学園内で特に面白そうだなと思う学校がありますか?
小学校・中学校は、最近設置されたというのもありますし、他の公立学校ではできないようなプログラミングの授業や英語を教育で重視されています。私自身、短期間ですが、大学時代にオーストラリアの小学校に日本語を教えに行ったことがあり、教育の大きな違いを感じた経験があるので、英語の教育をどのようにしているか興味があります。
就業環境について
タイムスケジュール・ある日の一日
窓口対応
事務作業等
窓口対応
職場の雰囲気を教えてください
感謝の言葉が飛び交う職場です。
「ありがとう」や「助かりました」そんな温かい言葉に支えられながら仕事ができています。学生時代は、社会はもっと厳しくて、怒られて成長するものだと思っていました(笑)。想像とは違って、こんなに温かい言葉に囲まれた今の職場が大好きです。
職場での普段の昼食は?
自分で作って家から持ってきたお弁当を食べています。
食べるのは、事務局の休憩スペースだったり、学食に行って自分の弁当を開いたりしています。
通勤手段と通勤時間について教えてください。
自家用車で通っていて、通勤時間は20分くらいです。車の運転は得意ではなかったのですが、慣れましたね。
休日、ライフ・ワーク・バランスについて
残業がないわけではないですが、コントロールは可能です。ただ、2〜4月は忙しいので、どうしても残業せざるを得ない場合が多くなります。1年目は計画立てに苦労をしましたが、2年目からは自分の生活も大切にしつつ、業務を遂行することができるようになったと感じています。業務の質を向上させるには、質の良い生活も重要だと思っています。
休日のリフレッシュ、最近は温泉やサウナに行っていますね。佐賀や熊本まで足を伸ばします。
学生の皆さんへのアドバイス
学生時代に取り組んでおくと良いと思うことは?
語学、WordやExcelは時間があればなんとなくでも勉強していて損は無いと思います。資格が必要というわけではありませんが、知識があるかないかではやはり現場で差が出ます。私はどちらの知識も皆無でしたので、学生時代やっておけば良かったと後悔したことの一つです。
Word、Excelは、学生時代、使っていなかったですか?
全くと言ってよいほど使っていませんでした(苦笑)。レポートもスマートフォンで打っていました。さすがに卒業論文はWordで作成しましたが、分析が必要な分野でもなかったのでExcelもあまり……。ですから、どちらも仕事をする中で頑張って覚えていきました。特にExcelは使いますね。パソコン業務は必須ですので、タイピングもできたに越したことはないと思います。
学生時代の経験で役立ったこと
私の場合は、留学が大きかったですね。日本ではできない経験をすることができ、視野が広がるきっかけになったと思います。アルバイトも、喫茶店や児童クラブ、労働局での事務など、いろいろな経験をしましたが、社会を見るという点で良い経験になると思います。
自分の視野を広げるような経験をできると良いのではないでしょうか。
メッセージ
九州文化学園は様々なことにチャレンジすることができる場所です。
幼稚園で働いてみたい! 小学校、中学校で働いてみたい! 高校や大学で働いてみたい! そんな「やってみたい!」を幅広く実現してくれる職場であると改めて実感しています。
少しでも興味があればぜひ入職を前向きに検討いただけたらと思います。
私について
仕事に関するショートQ
- 朝、出勤して、まずすること
- メールの確認
- 1年のうち、一番忙しいと感じる時期は? その理由
- 2月、3月、4月。新入生が入学してくること、卒業生の手続きもあるので、新学期に向けた準備はかなり忙しい。
- 俄然やる気がアップ(わくわく)する時と、今でも緊張(ドキドキ)する時
- 学生がインターンシップや実習に行ったりするとき、学科のことをサポートしているときはすごく楽しい。委員会や会議など、少し厳かな会議で発言をする必要があったり、資料を作成したりするときは、不備がないか心配しながら、いつも参加。発言すること自体は、資料をあらかじめ用意していて説明する程度なので大丈夫。
- 上司に報連相するときに特に心がけていること
- 受けた提案や相談について一度自分で考えて、自分の意見を持って、報告や連絡、相談。
- 同僚や後輩に協力を求める時のとっておきの口説き文句
- 「忙しいと思うんだけど」という言葉を付けてお願い。忙しいということは分かっていることを伝えて。
- 行事の時の良くやる役割を教えて
- 【入学式・卒業式】基本的には、卒業生等が訪ねてくることがあるため窓口対応。最近では、ニコちゃんの介添えや受付業務。
【オープンキャンパス】最近は無料送迎バスの添乗をすることが多い、受付も一度あり。バス添乗は、福岡、佐世保駅、大村・諫早コースを対応。 - 仕事に関する情報収集の方法。一番役立つのは?
- インターネットで他大学の情報を調べる。また、先生から質問があれば、規程を調べて、本学がどうしているかも確認。
- 仕事で一番、電話する相手(部門、部署、学生、保護者ほか)
- 先生とのやり取りが一番多い。時期にもよるが、委員会が近づいてくると担当している学科のキャリア委員会委員長や、研修委員会委員長とやり取りすることが多くなる。学科会議が近づいてくると副学科長に連絡することも。また、教務のことで判断がつかないことがあれば、全学の教務委員長に相談する。
- 仕事に欠かせないマスト・アイテム
- ペンとか筆記用具もあるが、タンブラーを持っていて、飲み物を常に持っているようにしている。今はレモン水が入っているが、コーヒーの時もあり、基本的には味が付いたものにしている。頭をリフレッシュさせるためにも、飲み物を置くようにしている。タンブラーは、教務課の皆さんに誕生日にいただいたものや、基本的にタンブラーが好きなので家にあるものを使ったりしている。
上司からのコメント
人柄や長所、特長
コミュニケーション能力の高さが彼女の良さですね。教務課は教員や学生など様々な相手と、多様な内容についてコミュニケーションをとる場面が多い部署です。窓口での状況や、先生方と話をしている様子を見ていても、若手ながら適切に応対ができると感じています。
また、言葉遣いや勤務態度、上司への報告・連絡・相談など、日常の仕事への向き合い方に、些細なこともおろそかにしない、彼女本来の真面目さを感じています。
今の仕事への更なる頑張り
学校教育、特に教務の仕事としては、文部科学省の方針や動向に注目しておくことが重要です。大学設置基準や各種養成課程に関する法令の改正に加え、補助金の対象項目など、各種申請等に関する知識と、資料作成などの技術が求められます。先輩に教えてもらいながら、そうした専門性についても、これから自分でもどんどん学んでいって欲しいですね。
将来への期待
本学園には、大学に加え、幼稚園から小中学校、高校、短大、専門学校と様々な教育機関があります。学校法人内のさまざまな業務を経験したり、他部門・他部署にも関心を持ったりすることで、将来は学園全体を引っ張っていく人材に成長してくれることを期待しています!