ごあいさつ
教育は未来を培う力。
若者が集い、可能性の広がる社会へ。
昭和20(1945)年、第二次世界大戦が終わり、日本が一番貧しく困窮した中で、学校法人九州文化学園は創立しました。日本が、地方が復興するには教育でしかない、教育で学び、教育で未来を語り、教育で再生を語る、教育の力を信じての本学園の誕生。以来私たちは教育への志を高く持って今日まで育ち、本学園は今日の成長を見たのです。
昭和60(1985)年、短期大学を椎木町に移転した折、地方には短期高等教育が必要であるという志が、保育者や栄養士などの人材育成となり、専門学校による調理師、歯科衛生士が地域を育て、飲食店、ホテル、歯科診療の大きな支えになっています。高等学校には職業教育を目指す看護、調理、保育、福祉そして国際、大学進学のためのコースを設置。野球、サッカーなどの運動、吹奏楽の文化の特徴を色濃く映し出しています。平成12(2000)年に大学を設立。人口約25万人の街に、私立大学は知の拠点、文化の醸成、人材の養成に必要だと考えました。大学は地域の大きな主軸となって地域活性化の旗を振っています。平成31(2019)年に小中学校を開校、公立とは異なる教育理念を携えた小中学校として、人々の選択肢を広げました。
若者の人口減少、県外流出が続き、都市と地方の格差が広がる今、地方が踏みとどまらなければ、均衡ある国の発展は望めません。その中で私学教育の果たすべき役割は大きく、教育は未来を培う力を養うもの。幼稚園、小中学校、高等学校、専門学校、短期大学、大学、大学院には若者が集い、果てしなく可能性を持つ未来があります。私たちの学園で学ぶ彼らの人生が少しでも豊かになって欲しい、そして社会をより良き方向へ導いて欲しいという願いが学園の教育であります。学園は明るく、元気で常に前向きでなくてはなりません。「あぁ、あの九州文化学園で学ぶことができて良かった」そう思ってもらえる学園でありたいと思います。
本学園では数年前からSDGsへの取り組みを始めました。誰もが幸福になるための礎がSDGsの目標です。国際社会に紛争があり、地方の衰退が顕著であり、自然災害が頻発する時代だからこそ、「教育」で立ち向かった建学の精神、元気さと気概が大切です。その最前線で、九州文化学園は進んでまいります。皆さんのご協力とご支援をお願いします。
芽が枝に顕れてこそ 学園の夢がつながる 光がみえる
学園は真理を学び 夢語る 笑顔の中に 未来あり
No Challenge, No Future !
令和7(2025)年に本学園は創立80周年を迎えます。 80年の間、本学園は九州・長崎地方を中心に必要な人材を輩出すべく、地域のニーズに応える教育・研究について常に探求しながら、人材養成機関として歩みを進めてまいりました。お陰様で、本学園を巣立った卒業生がこの地域の至るところで活躍しており、地域社会を支える一助となっております。
しかしながら、人口減少及び地方過疎化をはじめとする社会変化は、各企業・組織に対し存続のための変革を求めています。無論、本学園も例外ではありません。
支持される教育・研究を実践し、選ばれる学校として存続するために、時代に即した新たな取り組みに挑戦をすることは必要不可欠であります。「不易流行」という言葉がありますが、昔ながらの考え方を大切にしつつ、現代の価値観・倫理観にアップデートすることで、地域が望む教育機関に近づくことができるでしょう。
そのための挑戦を、九州文化学園は続けてまいります。